私が悩んでいることは、きっと、少なくとも今この世に生きている人類の誰も抱えていない孤独な悩みであることはなく、それどころか、日本人の同年代の少なくとも「●人にひとり」というレベル感でのお悩みであるということは、自分でも理解はしているのに、釈然としない。
悩みを他人に打ち明けた時に、「きっと同じように悩んでいる人はいっぱいいるよ」とか「結構ふつうの悩みじゃない?それって」とか言われたときの、突き放されたような感覚ってなんなんだろう。
相手は、私の気持ちを軽くしようとしてくれたのだ。そんなに深刻にならずともよい、あなたは特別マイノリティなんかじゃない、と。
それに、私が悩みとして述べた事柄というのは、現在25歳の身で高校生以来恋人ができたことがないうんぬんかんぬん、自分に自信が無いので傷つく前に防衛線をはってしまいなかなか深い関係になれないうんぬんかんぬん。。
SNSでもこの手の悩みは飽和状態だろうし、私の友人にも同じような悩みを抱えている子は複数いるし。「あなたたけじゃないわよ」と言いたい気持ちはとても理解できる。「悩み話の鉄板ネタ」といってもいいかもしれない。
けどね、最終的には「同じような」結論(恋人ができないとか、人間関係を築くのが苦手とか)にたどり着いたとしても、そこに至るまでの個々の経験や、その重みは、人それぞれ全く違うものだよ。
本当は人ともっと深く関わってみたいのに、怖くてなかなか踏み込めないし、踏み込む方法がわからない。あの人をデートに誘おうとか、具体的な行動をイメージしてはみるけれど、いざその局面になると途方もなく難しい作業に思えて諦めてしまう。結局「自分の今の生活って十分満たされてるし、何かの時間を犠牲にしてまで恋人がほしいってわけでもないんだよな」という結論に落ち着いて、自分自身の殻を破れない。そんなことを繰り返していたら、どんどん年を重ねていってしまう恐怖。
私の場合、恐怖の根っこにある経験は、小学校で男子から受けたいじめや、高校時代に彼氏に突然フラれた経験、父親に自分の本心を語って軽くあしらわれた経験、いわゆる「男性から拒絶された」経験なんだと分析している。
男に媚びて生きたくない。「男ウケを意識しない」ということを意識しすぎて、自分自身の好きなファッションがわからなくなったり、それでも「女を捨てている」ように見えたくはなくて、メイクもファッションにも気を遣う。私は結局、「男ウケ」を狙っても男にウケない自分を直視するのが怖い。
そういう自分の不甲斐なさを、弱さを、あなたに打ち明けたつもりだったけど、私の語彙力が足りなかったのか、あまりにも深刻にならないよう気を遣ったのが裏目に出たのか、わからないけど、「その悩みって結構ふつうじゃない?同じような人結構いるから大丈夫だよ」で片付けられたの、結構ショックだったよ。「だよね~そうなんだよね~」って反射で笑った自分も、よくなかったけど。
そしてそのまま、あなたの悩み相談コーナーに移っていったわけだけど。
お互い、余裕がないのかもね。今は。